ほんとうは暖かい光が好き 〜場面緘黙症との闘い

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help リーダーに追加 RSS 河井先生への手紙

<<   作成日時 : 2006/02/19 17:41   >>

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2月14日の記事のコメントのレスで、「場面緘黙児の心理と指導」の著者の河井先生へ出した手紙のことを書きました。
今日はそのことについて改めて記事にして書きます。

僕は3年前、初めて場面緘黙症を知った頃、場面緘黙症の専門書「場面緘黙児の心理と指導」を読みました。

この本は河井芳文先生と河井英子先生のご夫妻の共著となっています。

ただし、実際に場面緘黙症の研究を行い原稿を執筆したのはご主人の芳文先生で、芳文先生は原稿執筆を終了されるのとほぼ同時に急逝されました。
この本はその数年後の1994年に英子先生が芳文先生の遺志を継いで改めて編集作業をして出版されたものです。

この本を読んだ後、僕は共著者の河井英子先生に手紙を出しました。

僕から差し上げた手紙は今手元に見つかりませんが、だいたいの内容は、自分が場面緘黙であったことを30歳も過ぎて初めて知ったこと、今でも影響を引きずって辛いこと、どうしてこれほど場面緘黙が認識されていないのか、日本でも当事者や保護者のためのサポート団体が必要ではないか、その団体に河井先生のご協力を賜りたい・・・等々のことだったと思います。

今思えば、かなりぶしつけな手紙だったと思います。

それに対して、河井先生からは丁寧なお返事をいただきました。

お返事の内容を簡単に言うと、僕の意見はもっともであって、緘黙に関しては一般的にほとんど認知されていないこと、今まで緘黙児に関わってきたにもかかわらず緘黙はなかなか治りにくいこと、緘黙は当人にとって一生の問題となるのに、自分たちとしてはわずかな期間しかかかわれず、彼らのその後の人生がどうなっているか気になっていること、もし緘黙症のための支援団体などを作るならぜひ協力したいというものでした。

しかし、河井英子先生ご自身も児童心理学などの研究者で大学で教鞭をとっておられますが、緘黙症をご専門としているわけではなく、現在は別に本務がありお忙しいとのことでした。

場面緘黙症の研究を主導し、本を執筆をされた河井芳文先生が生きておられたら、ぜひとも直接手紙を書いてみたかったです・・・

残念ながら河井芳文先生の後継者となる場面緘黙症の専門家はいないようです。
その後、一冊も緘黙に関する本が新たに出版されていないことでもわかります。

河井芳文先生が生きておられたらきっと最新の研究に基づく専門書や指導書を世に送り出してくれたことでしょう。
また、アメリカ等の海外の研究者や支援団体とのパイプ役となってくれていたかもしれません。

僕が若ければ河井先生の後継者になりたかったと本気で思います。

しかし、それはできないので、僕が考えることは、まず緘黙症の当事者や保護者でコミュニティを作って、共同で要望書などを学識者に提出すると言うものです。
このブログはその仲間集めができるかという試験的な意味も含めて作っていました。
まずは自分の意見を述べること、賛同者を得てコミュニティを作っていくこと、コミュニティで共同で計画を練り学識者に要望をぶつけること、それが元当事者であった立場の自分にできることだと思いました。

そのうち、記事上でもさらに意見を展開できるようになりたいと思います。
そして、いつかはブログを出て実際に学識者らに働きかける運動に参加できれば・・・それが僕の願いです。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
私のサイトにお越し戴きありがとうございました。
緘黙について、本をよく読まれたり、著者の方にコンタクトを取られたりと、勉強家なのですね。私は読書は苦手なので関心しました。
またウチに遊びにきて戴けるとの事、嬉しいです。私も少しでも多くの人に「場面緘黙症」を解って貰える様、頑張りたいです。これからもどうぞ宜しく。

只今、サイトリニューアルしようとオフラインで奮闘中です。リンクページも変えようと考えています。リニューアルの際、弥生桜さんのサイト、リンクしたいと思っていますが、宜しいでしょうか?まだ少し先になるかも知れませんが。
pisu
URL
2006/02/20 12:33
先日は、丁寧な回答ありがとうございました。
せっかく大学院に在籍しているので、何とか
お役に立ちたい気持ちでいっぱいです。
河井先生が亡くなられていたのは残念ですね。
2月25日(土)に、教育フォーラムに参加します。
テーマは「若者の居場所つくり」についてですが、問題は、私がここでも緘黙になってしまうことです。手紙をもっていこうかな?

今、東大の林良博先生の「アニマルセラピー」を読んでいますが、緘黙ことは記載されていません。大学の研究者もそれぞれの領域をもっていますが、やっぱり弥生桜さんが何人かの研究者に提唱されるのがいいのではないでしょうか?

機会があれば、緘黙のことを一人一人の教育者に伝えようと思っていますが、「そのうちかミンクアウトするだろう。」くらいにしか、軽く
考えてないと思います。
ゆきんこ
2006/02/20 18:18
pisuさんへ
ご訪問どうもありがとうございます。
pisuさんは数年前からHPを作られていましたよね。実はかなり以前からpisuさんのHPは拝見していたのですよ。
pisuさんのように場面緘黙症をインターネットで訴えてらっしゃる方々に触発されて自分も世の中に場面緘黙の体験を訴えたいと思い、ブログを始めたのでした。ですから、pisuさんにはブログの動機付けのためにお世話になったようなものです。

HPのリニューアルをされているのですか。楽しみです。
リンクの件はオーケーです。ありがとうございます。

こちらはまだ内容もごちゃごちゃで拙いブログでお恥ずかしいですが、これからもよろしくお願いします。
弥生桜
2006/02/20 21:36
ゆきんこさんへ
河井芳文先生がすでに亡くなられていることは本当に残念なことです。

河井先生のおかげで日本で唯一の場面緘黙症の一般向けの専門書が存在するわけですが、残念ながら15年以上前の研究データに基づいて書かれているので、緘黙発症の原因など現在では誤っているとされる記述などがあります。
河井先生が生きておられたらきっと最新の研究成果に基づいて改編版をお出しになっていたのではないでしょうか。

どうして緘黙症は専門家の間で脚光を浴びないのでしょうね…

アメリカで緘黙症のNPO団体を率いておられるエリザ・シポンブラム先生という方がいますが、なぜ先生が場面緘黙に注目して研究所まで作られたかというと、実は先生のお子さんが場面緘黙症になったからだそうです。
我が子に問題が起きて初めてその重大性に気づく… 日本でそのような奇遇を待っているわけにはいきません。
専門化には世の中にそのニーズがあることを知ってもらわなければなりません。一説では緘黙児の数は自閉症児の2倍もあると言われているのですから。
(続きます)
弥生桜
2006/02/20 22:37
(続きです)
本当は今回の記事で賛同者を募りたいなどと書いたことはまだ時期尚早だったかなと思っています。
協力者を探していますなんて言ったら気楽に読んでもらえなくて、引いてしまわれる人がいらっしゃると思うので…
ですから、ブログ上ではこれからもしばらく自分の言いたいことを言うだけにします。

教育の現場の人や研究者の人々に緘黙のことを訴えてもらえるのはとてもありがたく思います。それこそ僕が自分でやりたいことですから。

ところで、ゆきんこさんは元緘黙児だったのですか?? なんだかそういう感じにはお見受けしていなかったのですが… 幼稚園の間だけ緘黙だったとかですか?
弥生桜
2006/02/20 22:38
何度も言っていますが、私は現在進行形の緘黙だと思っています。わたしのブログを入念に読んでくださっていれば、どこで、どんな状況で
発症するのかわかると思いますが。
もしも、究極の場面でそれがなかったら、
もっと早く幸せをつかめたかもしれないと
思っています。もう過去に戻りたくない、取り戻せない過去の辛かった分だけ今、必死に目の前のできることをしているだけなんです。
まだ信じていないのですね。
2006/02/21 17:07
失礼なことをお聞きしてすみませんでした。
ゆきんこさんが緘黙の後遺症で苦労なされていることはわかりました。
ただ、緘黙症の真っ只中にいらっしゃたのはいつのことだったのかお聞きしたかったので…
例えば、僕なら学校で一切口を聞けなかったのは高校3年間です。今はその後遺症で苦しんでいます。
でもプライベートなことなので、お聞きした僕が悪かったです。どうかお許しください。
弥生桜
2006/02/21 20:40

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