緘黙症の支援(2)

僕は緘黙症が社会にほとんど知られていないことが歯がゆい。
当事者である自分が30代になってやっと偶然に知ることができたことは、
うれしかった反面、非常に腹の立つことだった。

せっかく緘黙症に関する情報はあるのに、
あちこちに散在していて誰でも手軽にたどりつくことができない。
心理や精神医学の専門家でも緘黙症を知らない人がたくさんいる。

一番困るのは場面緘黙の状況を直接見る教師が理解していないことだ。
緘黙児に最初に気づくのはふつう教師だろう(もっと正確にはクラスメート)。
保護者はたいてい学校や幼稚園での状況を遅れて知らされる。
知らされても家では話すので実態を実は最後までよく知らないという場合もある。(うちの親がその典型。)
まずは教師が見抜いて親に伝え、正しい知識に基づいて学校と家庭で連繋して対応するのが基本だと思う。

しかし、いったい何割の緘黙児が適切な対応を受けているのだろうか...
(少なくとも僕は適切な対応をとられたとは思えない。よけいに追い込まれるようなことばかりされた。今思い出してもはらわたが煮えくり返る。)

情報をばらばらに散在させておかないで、
誰でも簡単にアクセスできる総合的な情報源を切望する。
緘黙症と疑われる子どもに気づいたら
すぐにその情報源を参照するようにマニュアル化されるぐらいのレベルのものだ。

情報源を構築することは、社会に緘黙症支援のためのシステムを作ることだ。
僕がひとりで緘黙症のサイトを開いてもまったく不十分だ。

緘黙児に対してうまく対応した教師や親たちの経験を結集させる場がほしい。
また失敗の経験を結集させることも大切だ。
大人になった元緘黙児たちが今苦しむ子どもたちの心情を代弁することも重要だと思う。
緘黙症の子どもは、話せる相手にも必ずしも本音を表すわけではないからだ。

(以下削除 2005/9/14)

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