場面緘黙症の治療プログラムの実践を綴ったブログの紹介

最近、場面緘黙症の息子さんをもつ母親が我が子の治療プログラムを綴った「僕はオラニオス」というブログを見つけ、読んでいます。

こちらのご家族は母親が日本人、父親がギリシャ人で、緘黙児の息子さんは現在5,6歳の小学一年生です。イギリスにご在住で、息子さんもイギリスで生まれ育っています。

このブログは非常に参考になります。

このオラニオス君は今年の5月から本格的な緘黙症の治療プログラムを受け始め、その経過をお母様が息子さんを話者にして日記調で詳しく書かれています。

治療プログラムは、僕が以前紹介して今翻訳プログラムにも参加している保護者向け指導書に基づくものではありませんが、これまでの記事で紹介されている限りでは、非常に似ているプログラムだと思います。

オラニオス君の受けている治療プログラムは、マギー・ジョンソンという場面緘黙症の専門家の確立された治療法に基づいていますが、おそらく、基本は同じではないかと思います。(おそらくその治療法を解説していると思われる著書を出しておられますが、8680円と高いので僕は買って読んでいません。)

僕が紹介していた指導書ではまず保護者と校長先生、学級担任、スクールカウンセラーなどの学校関係者と可能ならば外部の臨床心理士などを交えてマネジメントチームを作ることから始めますが、オラニオス君の受けているプログラムでも同様なマネジメントチームを作り、勉強会をして治療プログラムを練ります。

それから、お母様の書かれた5月から現在までの経過によると、定期的に授業時間中にお母様が学校を訪問し、特別な部屋で息子さんと二人だけで家で普通に遊んでいるのと同じように遊ばせます。そのとき、部屋の外にアシスタントの先生が座って控えており、ときおり、部屋の中に声をかけたりします。子供は先生の前でははじめは黙っていますが、だんだんと先生に対しても心を開くようになっていきます。

この方法は、僕の紹介した指導書による治療プログラムの第一段階とよく似ています。その指導書ではこれをconversational visit(会話訪問)と呼んでいます。
すなわち、まず親のような子供が普通に話せる人物を学校に赴かせて、彼らだけで遊ばせたり話をさせたりして、学校と言う場で話をすることに慣らしていくのです。

そのあとのプログラムはまだブログでは現在進行中なので、どう展開していくのかわかりませんが、すでに各所で確立されている治療プログラムはだいたい共通した基本方法に基づいているのではないかと推測されます。

たいへん参考になるブログですので、緘黙児をお育てになっている保護者の方々にはぜひご訪問をお勧めします。


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