ほんとうは暖かい光が好き 〜場面緘黙症との闘い

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zoom RSS 特殊教育学会における緘黙症シンポジウムへの反論

<<   作成日時 : 2007/10/29 07:48   >>

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2007年9月24日に日本特殊教育学会年次大会において開催した「緘黙症シンポジウム」は盛況のうちに幕を閉じ、300名近い来場者の方へ緘黙症の支援を訴えることができました。


しかし、私は企画者ながら、同シンポジウムにおいて強調され、一見もっともらしく、誰もが納得して持って帰っていただいたメッセージに大いに反発します。

それは、
「緘黙症の克服を成功させるには、保護者が主体となり、学校、専門家と連携した三位一体の支援が不可欠である」
というメッセージです。

これは、先般刊行された「場面緘黙児への支援」による指導方法を実践するための大前提でもあります。


しかし、それは最も理想的な支援形体に過ぎません。


このブログをご覧いただいている方々には関係のないことかもしれませんが、
現実には我が子の緘黙症の治療に熱意をもって主体的に取り組もうとする保護者のほうが少ないと思います。

すると、シンポジウムからのメッセージによると、心ある保護者に恵まれなかった緘黙児は絶対に救われないことになります。




私はそんなことはないと思います。


保護者に共感能力がなく頼りにならないのなら、

保護者の代わりになる存在があればいいのです。



そのような存在になるのに最も適したのはどのような人でしょうか?


それは私たち緘黙症の経験者だと思います。


私は、保護者の無理解に苦しむ子たちのために、緘黙症経験者による支援ネットワークを作ることを提案します。



完全に保護者の代わりを務めることはできるわけはありません。


けれども、自分が身をもって経験した苦しみだから想像ではなく実際に共感できるし、保護者に代わって支援のための基礎固めを援助することはできると思います。

支援のための基礎固めとは、学校へ理解を求めることや、緘黙症の有効な治療を実施してもらえる相談機関を紹介することなどです。

そして、子どもの気持ちを聞く役になってあげることです。



親に理解を促しても、理解しない親はいつまでたっても理解しません。

そんなことに時間と労力を浪費するぐらいなら、そのような保護者は支援陣から除外したほうがましだと思います。


子どもが安心して駆け込める避難場所を確保する方策を考えたいと思います。
  

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
やっぱり当事者にしか分からない気持ちって、ありますよね。
私も親には緘黙のことをきちんと説明していないので、理解されていないままです。
たぶん説明したとしても分かってくれないと思います。

『緘黙症経験者による支援ネットワーク』いいですね^^
私も今緘黙に苦しんでいる子たちを助けてあげたいです。
優彩
URL
2007/10/29 10:44
こんにちは。ミクシィからお邪魔します。

緘黙症の親の会や自助グループなどの支援グループはないのですね。
http://smjournal.blog44.fc2.com/blog-entry-83.html

確かに緘黙児に対する養育者の理解はあるのが望ましいですが、ないからといって克服できないとか治らないということは言い過ぎかなと思います。また欲したときに援助を受けられる代理的な受け皿も社会の中には必要なのだと思います。

是非、親の会や自助グループなどを設立し、小さな声を拾い上げ、大きな声にしていくこと、そして長い目で働きかけを行っていくことが、理解してこなかった親がゆくゆくは理解をし、緘黙児が安心できる環境づくりに繋がるものになるのではないかと思います。
しんいー
2007/10/30 02:25
コメントありがとうございました。返事が遅くなってすみません。

優彩さんへ
ご賛同ありがとうございます。
私たちで具体的にどんなことができるか考えてみましょう。

しんいーさんへ
ようこそ、拙ブログへ。
緘黙児は親であってもその苦しみを理解してもらえる子は少ないと思います。
学校では無口でおとなしい子、家ではふつうに話すので親もあまり困らない。
だから相談件数が実数に比べて極端に少なく、日本では研究者が20年近く絶えています。
私たちの目標は教育関係者や心理職の人々に遍く緘黙症の知識を備えさせる仕組みを社会に作ることですが、それが実現するまでの中間的な対策が必要です。
それは私たちのように当事者や保護者が集まって自主的に行うしかないと考えています。
臨床心理学を専攻する方からのコメントはたいへんありがたいのでこれからもよろしくお願いします。

弥生桜
2007/11/07 04:47
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