場面緘黙症はある特定の場面で話ができなくなる情緒障害だという。
家では話すが学校で話せなくなるのが一番多いパターンだそうだ。
僕もそうだった。
僕は高校に入ってからまもなく学校でまったく話せなくなってしまった。
緘黙というのは、口を閉じて黙るという意味だ。
たしかに他人から見ると、それが一番わかりやすい特徴だからそう名づけられたのだろう。
でも、それは表面的な症状だけをとらえた言葉だ。
僕にとって緘黙というのは、
「自分が本当はもっている生き生きとしたエネルギーを人に絶対に見せないように努力する心の運動」
だったと思う。
なんでそんなことするの? と思われるかもしれない。
実は自分でもよく説明できないのだ。
本当になんでそんなことするようになったのだろう。
どうしてなんだろう。
たぶん中学時代に仲間はずれにされたりいじめられたりしたことが影響したんだろう。
でもそれだけで普通緘黙症になるのか?
もっといろんな原因が絡まっていたんだと思う。
でも思春期の頃の気持ちを理路整然と説明なんてできない。
とにかくそんな気持ちになってしまったとしか言いようがない。
僕が緘黙の真っ只中にいたのは高校の3年間だ。
この間の学校での記憶はほとんどない。
ただ毎日登校して授業受けて帰っただけだ。
当然友達はひとりもいなかった。
こんな状態で3年間も過ごした。
、、、と自分では思っていたのだが、3年というのは実は短いらしい。
大多数の緘黙児は幼稚園か小学生の頃から緘黙症が始まり、
そのまま高校卒業するまで続くらしい。
もっと深刻なケースでは、大学進学後も、社会人になってからもずっと続くらしい。
そうすると、確かに僕は緘黙症としては程度の軽いほうだったのかもしれない。
曲がりなりにも今は働き、少なくとも仕事に必要な会話はできるからだ。
けれども、高校卒業してからの人生はずっと場面緘黙症の後遺症に支配されている。
高校を卒業してもう20年近くになるのに、最近ますます自分が異常なことを自覚させられる。
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情緒障害
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心理学探究 2005/09/01 12:07 |